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神武天皇(初代天皇)


 瓊瓊杵命が高千穂宮に住まれて三代後の頃、鵜萱草葺不合命(うがやふきあえずのみこと)という神様に、五瀬命(いつせのみこと)・稲飯命(いなひのみこと)・三毛入野命(みけぬのみこと)・神倭伊波礼毘古命(かむやまといわれひこのみこと)という四人の皇子がおりました。四人の皇子達はくしふる峯の近くにある峯でご成長されましたので、その峯を四皇子峯(しおうじがみね)と言いました。
 皇子達は立派な大人になられ幾久しく高千穂宮に住んでおりました。ある時、五瀬命と神倭伊波礼毘古命は高千穂宮において、今後のことについて話し合われました。
 「この国のどこかに都を定めると、天下は安泰になるでしょう。そうなるとやはり東の国へ行かなければなりません。」と言う事になり、日向の美々津より東へ向けて、お船出されました。(このことを神武東征(じんむとうせい)といいます。)
 この後、神倭伊波毘古命は大和に都を造られ、初代天皇(神武天皇)になられました。
 高千穂の五ヶ瀬川は、この皇子の一人である五瀬命に由来するものです。

「高千穂の神話と伝説」(21世紀TAKACHIHO委員会編)より


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