三田井の地名伝説2


●高千穂神社
古来高千穂地方の八十八社の宗社であり、神武天皇の皇崇(こうすう)三代を主神とし、三毛入野命と鵜目姫のお子達と神武天皇のご兄弟を合祭しています。平安時代には、「高千穂皇神(たかちほすめがみ)」といって日向国で最高位の神格を朝廷より賜っておりました。中世以降は、三毛入野命とその妻子を崇(あが)め、十社大明神ともいいました。境内には、鎌倉時代に源頼朝(みなもとのよりとも)の代参として参拜した、畠山重忠が植えたという樹齢八百年の「秩父杉」があり、そのとき奉納されたという鉄造の狛犬一対は国の重要文化財です。
●鬼八塚
神代の頃、あららぎの里の鬼ヶ岩屋というところに鬼八という悪神が住んでいて、里人に災いをなしたので三毛入野命が鬼八を退治して一ヶ所に埋めたところが、鬼八の悪霊は再び生き返り早霜を降らせて災いをなすので、三つに切って別々に埋めたということです。それから毎年霜の降りるころになると、処女を生け贄にして魂を慰めましたが、その後処女の代りに猪を獲って供えたことから、「猪掛祭(ししかけまつり)」という神事が高千穂神社に今なお伝えられています。
●鬼ヶ岩屋と八峯九谷(やつがみねここのたに)
鬼ヶ岩屋はあららぎという所にあり、三毛入野命に退治された鬼八が鵜目姫を隠していたところと伝えられています。周辺には八峯九谷があり景勝です。
●御塩井(おしおい)
高千穂峡の中では、特にこの御塩井が景勝の中心をなすところです。ここは真名井の水が地下水となって落ちる「玉垂(たまたれ)の滝」や、「おのころ池」があり、その下には高千穂峡で有名な「真名井の滝」があります。また「おのころ池」は、高千穂神社のみそぎの場でもあり、祭礼の日には神輿が「おのころ島」を廻ってみそぎをします。
●七ヶ池
七ヶ池は、五ヶ瀬川の淵にあり、七つの穴が連続して池となっているところで、昔は蒼々とした茂みの下にあり、いつも水を満面にたたえ池のいろが七色に変化しており、ここに竜神が棲んでいたと伝えられています。神代の頃、三毛入野命が水鏡に映った鵜目姫を見られたところとも伝えられています。
●美禄田(みろくだ)
この田には籾を蒔かないのに自然に稲が生えていたと伝えられています。また、天孫降臨の際、ニニギノ命が蒔かれた籾のなごりだとも伝えられ、この田に稲が実った年は豊作であったということです。
●国見ヶ丘
国見ヶ丘は、昔、神武天皇の孫にあたられる建磐竜命(たていわたつのみこと)が九州統治のため高千穂に寄られ、この丘より国見をされたことによってここを国見ヶ丘といいます。この丘から高千穂盆地が一望にでき、東にくしふる峯、高天原遥拝所、四皇子峯を望み、北に祖母山、西に阿蘇山をも見ることができ、神々の里にふさわしい景観です。また、春秋に見られる雲海は遠い神代の天孫降臨の絵巻を見ているようで、その眺めは圧巻です。
●二上山(ふたがみさん)
二上山は町の西方にある山で、この山も天孫降臨の峯として伝えられています。この山は、男岳(おだけ)・女岳(めだけ)の二つの岳が一つとなっていることから二上山といい、山腹にはイザナギ・イザナミの神様を祀る二上神社があり、山上には「乳ヶ岩屋」の外、数々の神跡があります。
●祖母山
祖母山は、九州の雄峰で、宮崎・大分・熊本の三県に接する標高1757メートルの山です。この山もまた天孫降臨の峯としての伝えがあり、「平家物語」や「源平盛衰記」の中にでてくる「姥岳伝説」の山です。


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