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しきたり&七つ道具


しきたりについて、書こうと思えばいろいろありますが、日本国憲法の男女平等の精神と相反するしきたりもあるので、見学者の人にも十分な理解が無いと地区のまつりによその人がけちをつける事件が起こるかもしれません。
マスコミは飛びつくと思いますが、伝統芸能の存続には地区の方々の気持ちが大切だと思います。
思いつくまま書いたので問題もあると思います。

神楽を舞う場所である「神庭(こうにわ)」は、神聖な空間と考えられていて、神楽の舞い手である「祝子者・奉仕者(ほしゃ)」や世話役である「なかぜ」等以外はむやみに入ることは禁止されています。
女性の方の「神庭(こうにわ)」への立ち入りは特に厳しく言われていますのでしきたりに従ってください。

地区によっては、「七貴神」で神楽舞い以外の男性に飛び入りで参加を認めている所もありますし、新人の「祝子者・奉仕者(ほしゃ)」が舞うしきたりの地区もありますが、しきたりに従ってください。

振る舞い酒や食事などは地区や時間帯などによって有る地区、無い地区があります。また、浅ヶ部地区などでは「祝子者・奉仕者(ほしゃ)」のみのため、周辺の民家にお誘いがあれば付いて行ってご馳走になる事もありますが、神楽は見れなくなります。席を立ってトイレなどに行って帰って席が無くても文句は言えないと思ってください。

お金やお酒を持ってきたのだから、ご馳走をいただくのは当然の権利だとか勘違いされている方も悲しいかないらっしゃったりしたこともあります。食堂ではないので、そこのところはご理解下さい。数年前、某地区で某旅行会社の団体客は食堂と勘違いされていた方々だったようで、「○◎が無いよ。お兄さん持ってきてよ。」の声にがっかりしました。

神楽宿ではいろいろ知りたいことがある方が質問や説明をされても、説明すること自体、見せ物では無いというお考えの方もいらっしゃいます。また、静かに鑑賞したいという方もいらっしゃいます。内容の解説などは、高千穂町コミュニティセンター(歴史民俗資料館)などで販売の図書などを入手されることをおすすめします。

カメラやビデオ撮影に際しては、必ず代表の方に許可を取りましょう。地区によっては、三脚が禁止の地区もあります。また、コンセントを借りることも宿に迷惑がかかるので、バッテリーを使うか、紳士的に代表の方にお願いしてみることが必要です。
炊飯器が終結する神楽宿では特に迷惑をかけることになりかねないことを自覚しましょう。

携帯電話はマナーモードにしておきましょう。

神事の最中の撮影は、皆様の迷惑にならないように自粛しましょう。

せんぐ撒きなどの際は、バーゲンセール状態にならないようなるべく多くの方にも分けてあげましょう。

上野・田原地区では地割の竈荒神の袴の裾を村の女性が引く風習がありますが、その他の地区はそのようなしきたりはありませんので、行わないでください。

ご神前のお酒は、神楽宿の地元に近い焼酎が喜ばれる傾向があります。ちなみに高千穂町内には四社あります。

★神楽見学の七つ道具(神楽マニア編)
(1)ご神前(寸志)お金か、お酒
(2)撮影機材…カメラ・ビデオ、フィルム・ビデオテープ、三脚・一脚、バッテリー・延長コード
(3)カイロ、ひざかけ・毛布などの防寒具
(4)おやつ(おつまみ)、水筒、マイ割り箸、マイ紙皿、サバイバルナイフなどの食品や食器。特にブラックブラックガムや栄養ドリンクやコーヒーは必需品。携帯おしぼりもあると便利。
(5)神楽の解説本…高千穂町コミュニティセンターで購入してください。
筆記用具…祝袋や筆ペン。ノートとペン。
(6)懐中電灯…夜トイレに行く時使う。
(7)ビニール袋…せんぐのお餅や自分の靴を入れるのに使う。

この他、人によっては
(8)携帯電話(マナーモードで目覚まし時計として使う。朝タクシーを呼ぶのに使う。)
(9)携帯用メトロノーム…テンポを計測するのに使う。
(10)俳句マニアの歳時記の季語辞典…俳句マニアは多いのでコミュニケーションに使う?
(11)名刺…友達が出来た時に使う。メールアドレスなどあると会話がはずむかも。
(12)モバイルパソコン…インターネットで神楽をリアルタイムで紹介したい人が使う。
(13)色紙…たまに有名人に会えることがあった際用。ミーハーだなぁ。(^^)

★高千穂町コミュニティーセンター★緒方俊輔★

高千穂郷八十八社 http://www.takachiho88.net/