●戸取り(ととり)★手力雄の舞では、神面は『白』で舞振りも静かな中にも荘重なものがありましたが、『戸取り』では真赤な神面をつけ、力強さと荒々しさを表現します。 手力雄命が天の岩屋の岩戸の根を掘り、髪を振り乱し、流るる汗を拭く舞ぶりは、神面表情もその角度によって、がらりと変わります。 ほしゃどん(舞人)は男の中の男、神面着けての熱演は我を忘れてしまうという事です。クライマックスで手力雄命は人語を発し 『あら来り大神殿、何とて出させ給わぬ。出でさせ給わぬならば、我八百万の神の力を出し一方の手を取りて投げ捨てれば、山田ヶ原に着きにけり。また一方の戸を取り手投げ捨てれば、日向の国檍ヶ原にぞ着きにけり。その時、日月さよかに拝まれ給うものなりや』 と唱教。力いっぱい石の扉を投げ、戸取りの舞を終わります。