●年大明神はなぜ多い●
大年神(おおとしのかみ)。素戔鳴尊(すさのおのみこと)と神大市比売命 (かみおおいちひめのみこと)との間に生まれた神様で、稲作に豊穣をもたらす神様。大年神は太歳神とも書き、また年神(歳神)とも言って、もともと穀物の守護神、つまり穀神(「とし」は穀物・稲の意味)であったが、のちに五穀豊穣を祈る神となった。大年神は正月の家々に迎え祀る神で、歳徳神(としとくじん)ともいい、お正月様・恵方神(えほうがみ)・年殿(としどん)などと呼んでいる地方もある。田の神と同一神であるという信仰の地方も多い。
「日本の神様読み解き辞典」川口謙二編著・柏書房より
高千穂郷八十八社 http://www.takachiho88.net/